TECHNICA

Sneaker

“優れた靴”と“縫製における難易度”は必ずしも比例する訳ではない。しかし、モータースポーツ・シーンのイマジネーションを具現化する道程で、時に超高難度のデザインを生み出してしまう場合もある。TECHNICA(技術力)のデザインプランを初めて見た縫製職人は、「こんな難しい靴をよく思いつくな」と呟いた。40を超えるアッパー・パーツの構成は困難を極め、縦横無尽に張り巡らされた全長約2.5mに及ぶパイピングラインは1mm以下のクリアランスで均等にミシン針を落としていく必要がある。このモデルの実現化にあたり、数あるNEGRONIのミシン職人の中で手を挙げたのは、ただ一人だけであった。鋭角なカーブに対応するためにパイプには二重のカットが加えられ、0.3mmの張込み線からミシン針の力で1mm均等にスライドさせる技法を開発した。トップラインにはくるぶし周りをホールディングするクッションが追加された。完成した靴は、他のモデルとは一線を画す存在感に仕上がった。1日平均で2足しか縫製が出来ないこの靴は、まさに日本の職人芸の粋と言える。

CRAFTSMAN SHIP

COLOR LINE UP